マスクを長時間つけていると、
「ニキビが増えた」「赤みが消えない」「肌が乾燥してカサつく」…
そんな悩みを持つ人はとても多いです。
皮膚科でも急増しているこの症状は、「マスクネ(Mask + Acne)」 と呼ばれ、
社会的にも新しい肌トラブルとして研究されています。
本記事では、なぜマスクで肌荒れが起こるのか、そして自宅でできる具体的な対策から皮膚科での治療法までを詳しく解説します。
目次
マスクで肌荒れが起こる原因
マスク生活での肌荒れは 3つの要因が同時に作用することで起こります。
1. 摩擦による物理的刺激
- マスクの布やゴムが肌とこすれて角質層が傷つく
- バリア機能が壊れ、赤み・かゆみが出やすくなる
特に鼻・頬・あごのラインは、マスクとの摩擦が強くなりやすい部位です。
2. 蒸れと菌の増殖
- 呼吸でマスク内部は 高温多湿 になる
- 雑菌(アクネ菌・黄色ブドウ球菌)が増え、ニキビや吹き出物の原因に
「マスクを外した直後にニキビが増える」のはこのためです。
3. 急激な乾燥(過乾燥)
- マスクを外すときに、内部の湿気と一緒に肌の水分が蒸発
- 乾燥してバリア機能が低下し、敏感肌状態に
「マスクで乾燥なんてするの?」と思う人もいますが、マスクはむしろ乾燥リスクを高めます。
マスク生活でできる具体的な工夫
マスク選び
- 不織布でも「敏感肌用」や「内側がやわらかい素材」を選ぶ
- コットンやシルク素材のインナーマスクを使うのも効果的
- サイズは 小さすぎても大きすぎても摩擦の原因になるので、顔にフィットしたものを選ぶ
使用方法
- 同じマスクを 長時間使い続けない(1日1枚)
- 外したら内側を清潔なティッシュで軽く拭く
- 家や人のいない屋外ではなるべくマスクを外し、肌を休ませる時間をつくる
ほんの小さな工夫でも、摩擦や菌の増殖を抑えることができます。
マスク生活でのスキンケア
洗顔
- 洗いすぎは逆効果。朝・夜の1日2回が基本
- 敏感肌向けの「弱酸性・低刺激の洗顔料」を選ぶ
- 洗うときは 泡で包み込むようにやさしく。ゴシゴシ擦らない
保湿
- 摩擦+乾燥から守るには セラミド・ヒアルロン酸・グリチルリチン酸 配合のアイテムがおすすめ
- マスクをつける前に 薄く乳液やジェルを塗ると、摩擦のクッションになって効果的
- 日中の乾燥対策には ミスト化粧水+乳液で軽くリセット
メイク
- 厚塗りファンデーションは蒸れの原因に
- 「マスク生活のベースメイク」は 日焼け止め+フェイスパウダー程度が理想
- 使用する化粧品は「ノンコメドジェニック(ニキビになりにくい処方)」を選ぶ
“守るケア”を優先し、刺激の少ないシンプルケアに切り替えるのがポイントです。
よくある勘違いと正しい対策
- 「マスクで蒸れるから洗顔は多い方がいい」
→ 洗いすぎは逆に乾燥・バリア機能低下を招く - 「アルコール入りの化粧水で清潔に保てばOK」
→ 一時的にさっぱりするが、敏感肌には刺激が強く乾燥を悪化させる - 「マスクの下は見えないからスキンケアは省略」
→ 保湿を怠ると摩擦や乾燥のダメージが倍増する
大事なのは“やりすぎない・抜けすぎないバランス”です。
生活習慣でのサポート
- 栄養バランス:
- ビタミンB群(皮脂コントロール)
- ビタミンC(抗酸化作用)
- 亜鉛(肌再生のサポート)
- 睡眠:成長ホルモンが分泌される夜10時〜2時に質の良い睡眠をとる
- ストレスケア:ストレスはホルモンバランスを乱し、炎症を悪化させる
外からのケアに加え、体の内側からのサポートでトラブルに強い肌を作りましょう。
皮膚科での治療(症状別)
- 繰り返すニキビ型の肌荒れ
→ 抗菌剤入りの外用薬、抗炎症薬、ビタミン剤の処方 - 赤みやかぶれが中心の肌荒れ
→ ステロイド外用薬や非ステロイド抗炎症薬 - 乾燥によるひどい敏感肌状態
→ 保湿力の高い処方薬(ヘパリン類似物質)
「少しおかしいな」と思ったら早めに受診することが、悪化を防ぐ最短ルートです。
まとめ|マスク生活でも肌は守れる
- マスクによる肌荒れの原因は 摩擦・蒸れ・乾燥 の3つ
- 対策は マスク選び・正しいスキンケア・生活習慣改善
- 改善しない場合は 皮膚科での診断・治療を
マスク生活は避けられないことも多いですが、正しい知識と小さな工夫で肌トラブルは必ず減らせます。
今日から少しずつ実践して、未来の肌を守りましょう。
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